髪飾りは頭髪に挿したり
月曜日, 11月 30th, 2009巻いたり、あるいは髪の乱れを防ぐために用いる飾りもの。老若男女、世界各国、未開社会から文明社会まで広く使われる。
身分などの尊貴のシンボルとして用いられたのに始まり、のちに一般化して現代的な性格をもつようになった。
わが国では、古代から髪を飾る習慣があり、頭に挿すものを髻華(うず)、あるいは挿頭華(かざし)といい、また頭に巻くものを鬘(かつら)とよんだ。
当初は自然のままの植物の花を使ったが、のち金属製のものとなった。
男の場合は603年(推古天皇11)わが国に冠位制度ができたおりから、元日に髻華をつけることになった。
のち皇子諸王諸臣はみな金髻華をつけたが、この制度が複雑化するにつれて銀、銅などが加わった。
平安時代に宮中の年中行事が確立するとともに、宮中参内のおりに草花を飾りとしたが、冠や烏帽子(えぼし)の生活が日常化するにつれて、頭髪よりも被(かぶ)り物に飾りとしてつけた。もちろん、儀式、官位、身分によって一定の決まりがあった。
女性の場合は、飛鳥(あすか)・奈良時代に衣服令が定められて、礼服を着用するおりには宝髻(ほうけい)にしたが、平安時代以降になって、盛儀のときに着用する女房晴装束には、髪上げをしてから釵子(さいし)を飾りとした。